★ 母親の交際相手による幼児・児童虐待死
この問題について考えましょう。
埼玉・狭山 3歳女児虐待死
東京・大田区 3歳男児虐待死
山口・宇部 2歳女児に暴行
毎年毎年、子どもに対する悲惨な事件が起きています。
同じくらいの年の孫をもつ私としては、大変胸が痛みます。
水面下では、死に至らないまでも脳に障害を残すなど、多くの実態が潜んでいます。
なんとか未然に防ぎたい。
一件でも未然に防ぎたい。そのためには、個人レベルにしないで、社会問題として
国をあげて、国民も政府もすべての人で根本的な解決を考える必要があります。
「人」が悪いのではなく、そういう人格をつくりあげてしまった社会が問題なのです。
赤ちゃんのときを想像してみてください。誰も犯罪者になろうなんて思っていません。
赤ちゃんは、前向きな建設的な素晴らしい可能性をもって生まれてきます。
どこが分岐点なのでしょうか?
生まれる以前から分岐点はあったのでしょうか?
犯罪心理学、精神科学・医学・脳科学の分野の研究では、すでにわかっていると思います。
どういう状況下で生まれ、どんな気質をもち、どんな環境で、どんな接し方で、
どんなふうに育っていったのか、研究がおこなわれていると思います。
わかってきていても、それを放置している社会が問題です。
これは個人レベルでどうにかすることは困難です。
ぜひ国会で討論していただき、国を健全化する国の政策として、真剣に取り組んで
いただきたいと思います。
先日放送されていたNHKスペシャル ママたちの非常事態 ~最新科学で迫る日本の子育て~
で、取り上げられていたように「子育て」は今や日本の重要課題です。
少子化対策を唱えるのであれば、親になる人々、いま親になっている人々のこころに寄り添い、
一人ひとりの「こころのケア」が必要です。
10人に2~3人かもしれなくても、その2~3人に焦点を当てましょう。
手厚いこころのケアをしましょう。みんなであたたかく見守る社会をつくりましょう。
環境からの影響は連鎖しますから、赤ちゃんに掛ける言葉ひとつでも連鎖します。
良いものを伝え、良い連鎖をおこしましょう。
誰も犯罪者、加害者にしたくないです。誰もどの子も被害者にしたくないですからね。